中国・武漢の新型肺炎 日本で初確認か!?
原因不明の肺炎の患者が多く出た中国湖北省武漢市内の海鮮市場(2019年12月)=共同
中国・武漢で発生した原因不明の新型肺炎がとうとう日本に上陸したとの事です。
患者は30代の中国人男性で、すでに回復し病院を退院したとの事ですが、新型肺炎ウイルスとは何なのでしょうか?
また、今後どのような展開を迎えるのでしょうか?
(画像はイメージです)
新型ウイルスとは
・今回、問題になっている新型ウイルスはコロナウイルスではないかと言われており、ヒトや動物の体内や便などに含まれ、発熱やくしゃみ、重篤な場合は肺炎などを引き起こすウイルスの事です。
コロナウイルスについては詳しくはこちら コロナウイルス - Wikipedia
・当初、中国・武漢市において原因不明の肺炎が集団発生し、中国政府により原因不明のウイルス性の肺炎と発表されました。
・中国・武漢市で1月10日時点で41人がこの正体不明の新型ウイルスに感染されたとの事です。
更新(2020年1月25日)
2020年1月25日現在、中国の保健当局によると、中国の感染者の死者は41名、患者の数は中国29省に及び1287人で、そのうち重篤な患者は237人に上ります。
日本でも感染が確認か?
16日の産経新聞の報道によると、武漢市への渡航歴がある人が日本国内において肺炎の症状を訴え、国立感染症研究所のウイルス検査で陽性反応が出たとの事です。
日本国内で感染が見つかったのは今回が初めてでした。
患者は30代の中国人男性で、中国・武漢市への渡航歴があり、検査結果、中国の新型ウイルスのものと同じコロナウイルスの陽性反応が出たとの事です。
男性は医療機関に入院していたが、すでに回復し15日には退院したそうです。
厚労省によると、男性は感染源と疑われている海鮮市場の関係者ではなく、また立ち寄ったこともないとの事で、中国国内で新型肺炎の感染者と濃厚接触した可能性があると考えられれます。
更新(2020年1月25日)
2020年1月25日現在、日本では3人の感染が確認されています。
いずれも中国・武漢市より日本に来ていた中国人であり、重篤には至っていません。
確実に日本にも感染拡大のリスクが高まっており、中国人から日本人へ感染が発見されるのも時間の問題だと思われます。
タイでも感染を確認
タイ当局は13日、新型ウイルスに感染したとされる中国人女性1人(61歳)を隔離したと発表しました。
中国・武漢以外で発生が確認されたのはこれが初めてとの事でした。
更新(2020年1月25日)
2020年1月25日現在、タイのほか香港、マカオ、台湾、韓国、ベトナム、シンガポール、マレーシア、ネパール、アメリカ、フランス、オーストラリアの全世界に広がっています。
感染しても発熱しない例も報告されており、知らず知らずに感染を広げてしまっている可能性があります。
今後の可能性
日本で感染が見つかった男性が医療機関にかかるまでの間、帰国から発熱してから入院するまでの期間は、神奈川県内の家族と一緒に暮らしていたとされています。
その間、男性がどのような交通機関を使って自宅や病院に移動したのか、現在明らかになっていません。
厚生労働省によると「人から人への感染リスクは比較的低い」との事ではありますが、感染する可能性を排除できない以上、日本でも感染拡大してしまうリスクはあります。
また、これから中華圏では春節を迎え、中国から多くの人が日本へ観光に訪れると思います。
感染リスクがますます高まりますので、一人ひとりの意識が感染を広げないために必要になってくると思います。