春節を前に中国人観光客がもたらす影響について考えてみる
中華圏の正月、春節が1月24日から始まります。
そもそも旧正月の元旦は1月25日でその前日から一週間まで(1月24日から30日)となっています。
旧正月は中国だけでなく、同じく華人の国である台湾、シンガポール、また中華圏の影響を強く受けた 韓国、ベトナムでも旧正月を重要な日として位置付けています。
(日本でも明治以前から大正後期頃まで一部、農暦を使っていた為、正月と言えば旧正月の事でした)
毎年、多くの中国人観光客が日本にやってくることが大きく報道されます。今年は一体どうでしょうか?
また、中国の景気の動向をみると、あまり良くないような印象を受けますが、実際はどうでしょう?
2020年1月25日現在、中国当局より、27日から海外への団体旅行を停止することを決めたとの報道がありました。
新型コロナウイルスの感染が海外でも広がっているため、異例の措置に踏み切ったようです。
新型コロナウイルスの感染のリスク
今年に入ってから、中国・武漢で新型コロナウイルスが流行の兆しを見せ、中国人が世界中に移動する事が大きなリスクになりそうです。
春節前の現段階でも、タイ、日本、韓国など感染者が見つかり大きなニュースになりました。
このまま多くの中国人観光客を受け入れて大丈夫なのでしょうか?
東京、大阪など中国人観光客が多いエリアでは感染者が出ないか心配です。
基本的に観光客と一般人が濃厚接触する可能性は低いと思われますが、実際、中国人観光客のマナーの問題などもあり、間接的に感染する可能性があります。
まず、やはり今でも衛生意識は年配になるにつれ薄い所があり、道端やどこでも痰を吐いてしまったり、くしゃみは出し放題で何かに当てて飛沫しないようにしないなど、そういった意識の違いが大きな感染を広げてしまうかもしれません。
とくに日本の場合、旧正月期間中は平日ですので、満員電車に感染者がいればパンデミックを引き起こしかねない状況に陥るかもしれません。
2020年1月25日現在、日本でもすでに3人の感染が確認されました。
いずれも中国・武漢より日本に来ていた中国人で、重篤な状況に陥った人は今現在報告されておらず、快方に向かっているとの事です。
経済的な影響について
暗い話ばかりしていても仕方ありませんね。
やはり、春節の期間中は日本企業も購買欲の高い中国人観光客を狙っていると思います。中国の大手ネット旅行代理店の携程(シートリップ)がまとめた旅行先ランキングの1位は日本でした。
観光地の観光客相手に商売をされている方は春節の間は大きなチャンスです。
但し、近年は中国人観光客をターゲットに日本に住む中国人が様々な形でかかわっており、旅行の手配、観光ガイド、免税店、非合法な白タク、などなど、実際には中国人の間でお金が回って、日本人にお金が降りてきてないのではないかとの指摘もあります。
但し、これについては我々日本人も同じで、やはり海外に行ったら日本語の通じる日本人に色々案内してもらった方が安心ではありますよね。
気持ちが分からないわけではありませんが、何から何まで中国人が手配にかかわっているのは日本としてはおいしくありませんね…。
その点は我々、日本人もそれに合わせて改善していく必要があると思います。
まとめ
いずれにせよ、春節が始まり中国人比率が高まります。
不要の感染を防ぐため、今週末の休みは外出を控えておいた方がよいかもしれません。
新型コロナウイルスの心配があるので、こちらの方から感染しないようにできる事をやった方がよいと思われます。